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第31回 エルムステークス GIII

予想 馬名 評価
3 ルクソールカフェ 地力最上位。札幌1700m経験と道悪実績まで確認でき、本命へ
8 ウェイワードアクト 前走圧勝。展開を自ら作れる強みは大きい
11 ペリエール 昨年覇者。北海道ダ1700m3戦3勝のコース巧者
5 テーオーパスワード 近況絶好。小回り1700mへの対応が鍵
4 ナチュラルライズ 復活ならここ。右回り+札幌1700mは好条件
10 オメガギネス GⅠ級相手でも通用する地力。57kgも魅力
2 レヴォントゥレット 函館1700mで連続2着。安定感あり
9 ヒルノハンブルク 4歳上昇馬。北海道1700mで崩れていない

結論

◎3ルクソールカフェを中心視。

武蔵野S勝ち、サウジC5着という実績から、今回のメンバーでは能力の最高到達点が最上位級。

全出走履歴を再確認すると、2歳時に札幌ダ1700mを2戦。新馬4着の翌週には重馬場の未勝利戦で勝ち馬とタイム差なしの2着だった。

さらに国内稍重では3戦3勝。

追い切り内容も良く、現在は「最も能力が高い馬」と「今回最も勝ちやすい馬」の双方で最上位と判断する。

対抗は8ウェイワードアクト。

前走マリーンSでは自身初の1700mながら58kgを背負い、1分42秒8で3馬身半差の圧勝。今回は57kg。逃げに限定されない先行力もあり、レース展開を自分で作れる強みでは3を上回る。

単穴11ペリエールは昨年のエルムS勝ち馬。札幌1700m2戦2勝、函館1700mを含めれば北海道ダ1700m3戦3勝。今日と同じ稍重の札幌1700mを昨年快勝しており、舞台適性だけならメンバー最上位。

本紙の中心は、

3ルクソールカフェ ≧ 8ウェイワードアクト > 11ペリエール

の3頭。

5テーオーパスワードがこれを追う構図と見る。

展開予想

位置 想定馬
ハナ候補 8 ウェイワードアクト
好位 1 アクションプラン、2 レヴォントゥレット、5 テーオーパスワード
好位~中団 3 ルクソールカフェ、4 ナチュラルライズ、11 ペリエール
中団~後方 6 ヴァルツァーシャル、9 ヒルノハンブルク、10 オメガギネス

8ウェイワードアクトが自然に先手を取る公算が大きい。

ただし何が何でも逃げたいタイプではなく、内から他馬が主張すれば番手でも対応可能。そのため激しい先行争いより、平均程度の入りから3コーナー以降に加速する持続戦を想定する。

札幌ダ1700mは最後の直線が短く、直線だけの差しでは間に合いにくい。

勝負所は3~4コーナー。

8を射程圏に入れながら早めに動ける3、11、5に向く展開と読む。

展開利:8ウェイワードアクト

展開対応力:3ルクソールカフェ

好位差しで怖い:11ペリエール、5テーオーパスワード

コース診断 札幌ダ1700m

札幌ダ1700mはスタートから1コーナーまでが短く、序盤の位置取りが重要。

一方でコーナーそのものは大きく緩やかで、向正面から3~4コーナーにかけてもスピードが落ちにくい。

最後の直線は約264m。

そのため理想は、

好位確保 → 3コーナーから進出 → 長く脚を使う競馬。

単純な逃げ先行有利ではなく、早めに動いても止まらない持続力が要求される。

今年は11頭立て。多頭数ほど包まれる危険や外を回すロスは大きくなく、比較的能力を発揮しやすい組み合わせ。

当日は稍重。乾いた良馬場よりもスピードを維持しやすく、前で運べる有力馬には基本的に悪くない条件と見る。

有力馬診断

◎ 3 ルクソールカフェ

項目 評価
能力 ★★★★★
近況 ★★★★☆
札幌1700m ★★★★☆
道悪 ★★★★★
展開 ★★★★☆
総合 本命

武蔵野Sを1分35秒2で制し、レーティング115。サウジCでも5着と、能力比較では今回最上位。

札幌1700mは2歳時に2戦経験。

重馬場の未勝利戦では勝ち馬とタイム差なしの2着。現在より遥かに完成前の時期だったことを考えれば十分な内容。

稍重では国内3戦3勝。

今回の追い切り内容も上位評価で、札幌適性への疑問が解消された以上、本命評価が妥当と判断。

死角:東京1600mほど能力を発揮しやすい舞台ではない可能性。

勝ち筋:8を見ながら好位~中団。3角から進出して直線で捕える。

○ 8 ウェイワードアクト

項目 評価
能力 ★★★★☆
近況 ★★★★★
1700m ★★★★★
展開 ★★★★★
総合 対抗

前走マリーンSが圧巻。

58kgを背負って逃げ、函館1700mを1分42秒8。レヴォントゥレットに3馬身半差を付けた。

今回は57kg。

札幌経験こそないものの、函館1700mで小回り4コーナーへの対応は十分証明した。

逃げても番手でも競馬でき、今回最も自分の形へ持ち込みやすい馬。

死角:札幌そのものは未経験。最高能力では3に一歩譲る。

勝ち筋:主導権を握り、3~4角でも後続に脚を使わせてそのまま押し切る。

▲ 11 ペリエール

項目 評価
能力 ★★★★☆
コース ★★★★★
道悪 ★★★★★
近況 ★★★☆☆
総合 強い単穴

昨年のエルムS勝ち馬。

札幌ダ1700mは新馬戦と昨年エルムSの2戦2勝。

函館の大沼Sも含め、北海道ダ1700mは3戦3勝。

昨年のエルムSも稍重で、今回とほぼ同じ舞台を1分43秒5、2馬身半差で完勝した。

コース適性だけを比較するなら今回No.1。

今年は58kg、6歳、休み明けという点で3、8より一枚下げたが、条件だけなら連覇しても驚けない。

死角:昨年より1kg重く、今年は前哨戦を使わず休み明け。

勝ち筋:8を見ながら好位。昨年同様3~4角から進出して押し切り。

△ 5 テーオーパスワード

前走アハルテケSを58kgで4馬身差勝ち。

近2走の内容と追い切りから、現在の充実度は非常に高い。

距離そのものは問題ないが、札幌・函館の1700m経験がなく、東京1600mから小回り1700mへ変わる点は上位3頭より未知。

また陣営が「輸送で汗をかく馬」とコメントしており、今回もっとも馬体重とパドックを確認したい馬。

輸送を問題なくクリアしていれば、▲以上へ引き上げる余地がある。

△ 4 ナチュラルライズ

近走成績だけなら積極的には推しにくい。

ただし今回の条件は明確に好転する。

札幌ダ1700mの新馬戦を6馬身差で勝利。以前から右回りの方が良いと評価されており、今回は古馬GIからGIIIへの相手弱化。

一方、59kgは重い。

不振については「能力を失った」というより、

古馬一線級への相手強化+気性・走法の難しさ+競馬の再構築中

と見る。

フェブラリーS7着は後方から上がり35秒7、0.8秒差であり、完全に終わった馬の内容ではない。

今回は復活を判断する重要な一戦。

勝ち負け以上に、好位で折り合い、3~4角から自分で動いて最後まで脚を使えるかに注目。

△ 10 オメガギネス

フェブラリーS5着、レーティング111。

今回のGIIIなら地力は上位。

前走マーチSでは59kgだったが今回は57kg。

一方、札幌・北海道1700m経験はなく、休み明け。

差し脚質でもあるため、8が楽に運ぶ展開では自分から早めに動く必要がある。

能力なら勝っても驚けないが、展開面で一段下げる。

△ 2 レヴォントゥレット

大沼S2着、マリーンS2着。

北海道1700mへの適性と安定感は高い。

ただし前走マリーンSではウェイワードアクトに0.6秒差。

しかも前走は2が56.5kg、8が58kgだったのに対し、今回はともに57kg。

8との斤量関係は前走より悪化する。

今年すでに多く使われており、当日の馬体維持がポイント。

△ 9 ヒルノハンブルク

4歳の上昇馬。

3勝クラス勝利後、大沼S3着、マリーンS3着とOPでも崩れていない。

現在の絶対能力では上位3頭に一歩譲るが、今回のメンバーで最も「前走より強くなっている可能性」を評価しやすい馬。

追い切りも良好。

人気の有無では評価を変えない。

夏の北海道3戦目だけに、馬体減と疲労感には注意。

無印馬短評

短評
1 アクションプラン マーチS2着など能力は足りる。函館1700m3着もあり適性不足ではない。ただし前走平安S14着からの立て直しが課題
6 ヴァルツァーシャル 平安S2着など近況は良い。しかし昨年の同じ札幌1700m稍重のエルムSで10着・2.4秒差。適性面から評価を下げる
7 テーオードレフォン 2024エルムS3着など1700m適性は十分。今年の大沼S8着、マリーンS6着から現在値で見劣る

北海道1700m実績一覧

札幌ダ1700m 函館ダ1700mなど 評価
1 アクションプラン 大沼S3着
2 レヴォントゥレット 大沼S2着、マリーンS2着
3 ルクソールカフェ 新馬4着、未勝利2着
4 ナチュラルライズ 新馬1着
5 テーオーパスワード 未知
6 ヴァルツァーシャル エルムS10着
7 テーオードレフォン エルムS3着ほか 函館実績多数
8 ウェイワードアクト マリーンS1着
9 ヒルノハンブルク 大沼S3着、マリーンS3着
10 オメガギネス 未知
11 ペリエール 新馬1着、エルムS1着 大沼S1着 ◎◎

当日気配 重点チェック

基準体重 良い状態 警戒材料
3 ルクソールカフェ 540~548kg 落ち着いて大きく歩く 532kg以下+強い発汗・イレ込み
8 ウェイワードアクト 538~546kg 堂々とした歩様、適度な気合 強い力み、発汗過多
11 ペリエール 486~494kg 久々でも馬体が締まる 腹回りやトモに緩さ
5 テーオーパスワード 488~494kg 発汗少なく活気十分 480kg以下、腹の巻き上がり、強い発汗
4 ナチュラルライズ 498~506kg 落ち着き+適度な気合 過度なイレ込み、または覇気不足
10 オメガギネス 496~502kg 肩・トモが締まり歩様軽快 508kg以上で太め感
2 レヴォントゥレット 488~494kg トモに張り、活気あり 482kg以下、連戦疲労
9 ヒルノハンブルク 466~472kg 毛艶・踏み込み良好 460kg以下、夏負け感

馬体重で最も評価が動く馬

5 テーオーパスワード

近2走はいずれも492kg。

490kg前後を維持し、強い発汗もなく歩様に活気があれば、輸送懸念はほぼ払拭できる。その場合は11ペリエールとの▲争いまで評価を上げる。

480kg以下まで減少し、腹が巻き上がって発汗も強ければ大幅減点。

パドックで最も見たい馬

4 ナチュラルライズ

理想は、

「落ち着いている。ただし眠そうではない」

状態。

この馬は過去には気負いすぎる難しさがあった一方、最近は反応の鈍さも指摘されている。

頭を上げて周囲を気にし続ける状態も、逆にトボトボ歩いて覇気がない状態も好ましくない。

500kg前後を維持し、後肢を深く踏み込みながら大股で集中して歩けていれば、復活期待を大きく上げたい。

ポイント

評価項目
能力最上位 3 ルクソールカフェ
展開最有利 8 ウェイワードアクト
舞台適性最上位 11 ペリエール
近況最上位級 5 テーオーパスワード
復活注意 4 ナチュラルライズ
地力注意 10 オメガギネス
安定型 2 レヴォントゥレット
上昇期待 9 ヒルノハンブルク

最終見解

◎は3ルクソールカフェ。

当初の予想では8ウェイワードアクトを本命としていたが、能力最上位という当初からの評価に、

札幌経験+道悪適性+好調教

が加わったため、本命を3へ変更した。

8ウェイワードアクトは前走内容と展開利から対抗。

昨年とほぼ同条件を制している11ペリエールが強い単穴。

この3頭を現時点の中心勢力と見る。

本紙序列

◎3 ルクソールカフェ

○8 ウェイワードアクト

▲11 ペリエール

△5 テーオーパスワード

△4 ナチュラルライズ

△10 オメガギネス

△2 レヴォントゥレット

△9 ヒルノハンブルク